【シミュレーション】年収700万円サラリーマンがiDeCoでどれだけ得する?

家計・投資

誰にこの記事を読んでほしいか

  • 子育てや住宅ローンなど、毎月の出費に追われて「老後資金まで手が回らない」と感じている人
  • 将来のために投資を始めたいが、「本当に続けられるか不安」なサラリーマン
  • NISAやiDeCoなど制度が多くて「どれを優先すべきかわからない」人

目次

  1. iDeCoとは?ざっくり仕組みとメリット
  2. iDeCoの節税効果
  3. iDeCoと課税後投資のシミュレーション
  4. 忙しい人こそ「パッシブ運用(インデックス投資)」を選ぶべき理由
  5. なぜ私がiDeCoを優先しているのか(実体験)
  6. iDeCoを使ううえでの注意点
  7. まとめ|iDeCoは「将来の安心」をつくる仕組み

iDeCoとは?ざっくり仕組みとメリット

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、「老後資金を自分で積み立てる」制度です。
毎月の掛金を自分で選んだ運用商品に投資し、60歳以降に年金または一時金として受け取る仕組みです。

最大の特徴は「税制優遇」が手厚いこと。

  • 掛金が全額所得控除 → 所得税・住民税が安くなる
  • 運用益も非課税 → 通常なら20%課税される利益もゼロ
  • 受取時も退職所得控除・公的年金控除が使える

つまり、投資で増やしながら節税もできる、非常に効率の良い制度です。


iDeCoの節税効果

私は、毎月2万円をiDeCoで積み立てています。

年収約700万円(単身赴任手当込みで800〜900万円程度)の場合、所得税・住民税を合わせて**約30%**かかります。

  • 年間積立:24万円(2万円×12ヶ月)
  • 節税額:24万円 × 30% = 約7.2万円/年

つまり、同じ可処分所得でも、課税後投資だと月1.4万円しか投資できないのに、
iDeCoなら満額2万円を投資に回せるということです。


iDeCoと課税後投資のシミュレーション

前提条件

  • 投資開始:35歳
  • 投資期間:35年(〜60歳まで)
  • iDeCo:月2万円積立(節税分も含められる)
  • 課税後投資:月1.4万円積立
  • 年率:5%想定

シミュレーション結果

  • iDeCo(2万円/月):約2,272万円
  • 課税後投資(1.4万円/月):約1,591万円
  • 差額:約681万円

節税と非課税運用による複利効果が長期で効いてくるため、
最初は小さな差でも、最終的には大きな差額となって表れます。


忙しい人こそ「パッシブ運用(インデックス投資)」を選ぶべき理由

iDeCoでは、自分で運用商品を選ぶ必要があります。
しかし、ここでアクティブファンド(積極運用型)を選ぶのはおすすめしません

  • アクティブ:手数料が高く(年1%超も)、成果も不安定
  • パッシブ(インデックス):手数料が安く(年0.1〜0.2%程度)、市場平均に連動

特に忙しいサラリーマンにとって、「投資にかける時間」もコストです。
私自身、最初はどの商品が儲かるかを調べて迷いましたが、
平日は仕事、休日は家族と過ごす中で、投資に時間を使うのが苦痛になってしまいました。

そこで、長期で右肩上がりの世界株インデックスファンドを選び、
あとは毎月自動積立に任せるスタイルに変えたところ、
ほったらかしでもしっかり資産が育ちつつある実感があります。


なぜ私がiDeCoを優先しているのか(実体験)

よく「まずはNISAを埋めてからiDeCo」と言う人がいます。
たしかに流動性を考えれば、その考え方は理にかなっています。

でも、私にとっては少し違いました。


子ども3人の子育てや住宅ローン、教育費……
目の前の出費に追われる日々の中では、「老後資金」はどうしても後回しになってしまうんです。

だからこそ、“強制的に”お金が引き落とされて、将来の自分に送られていく仕組みとして、iDeCoはとてもありがたい存在でした。


また、投資において一番の敵は「自分自身」だと感じています。
感情で売買してしまったり、少しの値動きで不安になったり…。

「一番儲けた人は、投資していることを忘れていた人(あるいは亡くなっていた人)」という有名な話もありますが、
まさにそれが本質だと思うんです。

だから私は、絶対に売らないと決めているiDeCoを最優先にしています。


  • iDeCo:少額でもいいから将来のために積み立てる
  • NISA:iDeCoができてから余裕があれば取り組む

という順番です。

「iDeCoをやってさえいれば、残りのお金は自由に使ってもいい」と思えることで、
家計管理に対するストレスがかなり減った実感もあります。


iDeCoを使ううえでの注意点

iDeCoにはメリットだけでなく、以下の点に注意が必要です。

  • 60歳まで原則引き出せない(流動性が低い)
  • 運用商品によっては元本割れリスクがある
  • **口座管理手数料(月数百円)**がかかる

つまり、「余裕資金で、長期運用する」ことが前提です。
生活費や教育費に充てる予定のお金は、iDeCoには回さないようにしましょう。


まとめ|iDeCoは「将来の安心」をつくる仕組み

  • iDeCoは節税しながら老後資金をつくれる制度
  • 節税分も投資に回せるので、課税後投資より効率が高い
  • 35年で約681万円もの差になる試算
  • パッシブ運用で手間をかけずに続けるのが忙しい人には最適
  • 「未来の自分に送るお金」だと思って少額からでも始めるのがおすすめ

忙しい毎日の中でも、iDeCoは「将来の自分」にプレゼントを送る仕組みです。
少しずつでも始めておけば、きっと未来の自分が感謝してくれるはずです。

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